創業の想い
私たちの原点
私は1975年、神戸の小さな工場にて、私自身を含むわずか6名でJCRファーマを立ち上げました。当時は医薬品原料の販売からの出発でしたが、私の中には常に「患者さんの役に立つ医薬品を自らの手で生み出したい」という強い想いがありました。この想いこそが、私たちの創業の心であり、今日まで変わることのない原点です。
創業以来、私たちは決して平坦ではない道を歩んできました。ウロキナーゼ事業への挑戦、ヒト成長ホルモン分野への参入など、いずれも困難を伴うものでしたが、 私たちは常に患者さんの存在を起点に考え、一歩ずつ前に進んできました。さらに、遺伝子組換え技術を取り入れたことで、事業は大きな転機を迎え、私たちはバイオ医薬企業として新たな段階へと歩みを進めることになります。
こうした長年の歩みの中で、私がより強く意識するようになったのが、「最も困難とされる治療課題に挑戦する」という姿勢でした。そして創立50周年という節目にあたり、その姿勢を明確にするとともに、それを組織として支えていく価値観として、「人」「独創」「進化」「卓越」を掲げました。すべては患者さんとそのご家族のためにあり、他にない価値を創り出し、時代の変化に応じて自らを変え続け、常に世界水準を目指す―この考えは、これからも揺らぐことはありません。
現在、私たちは研究から製造までを一貫して行う体制を整え、「J-Brain Cargo®」に代表される独自技術の開発にも取り組んでいます。また、世界に向けた事業展開も進め、多くの患者さんに貢献できる企業へと成長しつつあります。
これまでの歳月を振り返ると、多くの方々の支えがあって今日があることを深く実感します。しかし、私たちの挑戦はまだ道半ばです。これからも創業の心を胸に、未だ治療法のない疾患に挑み続け、次の時代へとつながる価値を創り出していきたいと考えています。
創業の想いを受け継ぎ、次の成長へ
JCRの歩みの原点には、創業者の芦田信が掲げた「患者さんのために医薬品を届ける」という揺るぎない志があります。患者さんを最優先に考え、誠実なモノづくりに向き合い、人を大切にする。この価値観は、50年にわたりJCRを支えてきた不変の基盤であり、今後も変わることはありません。
私たちはこの創業の想いを受け継ぎながら、次の成長フェーズへと歩みを進めていきます。創業者の志を最も身近で受け継ぐ芦田透は、経営の責任を担い、JCRらしさを未来へとつなぐ責任を果たします。そして、研究の最前線に立ち、JCRの成長を支える技術を生み出してきた薗田啓之は、サイエンスを軸に研究開発をさらに深化させ、世界に通用する価値創出を牽引します。
JCRはこれまで、研究によって生まれた価値を自らの手でモノづくりに昇華し、製品として医療現場へ届けてきました。さらに、その成果を研究開発へと再投資することで、独自の技術とパイプラインを育んできました。研究、製造、販売が一体となったこの循環こそが、JCR最大の強みです。
創業の想いを揺るぎない核としながら、研究開発への継続的かつ大胆な投資を行い、世界に通用する価値創出に挑み続けます。創業の精神と研究力、そして経営の力を融合させることで、JCRは持続的な成長と新たな挑戦を続けていきます。
右)代表取締役社長 薗田 啓之